「地域で働きたい」という願いを込めて、「大分精神障害者就労推進ネットワーク」の結成総会が6月3日、別府市の別府大学で開催されました。会場の500番教室には当事者や家族、福祉・保健関係者、医療関係者、企業、行政、研究者など様々な立場の人たちが集まり、力を合わせて精神障害者の就労を推進する取り組みを展開していくことを誓い合いました。
設立の準備を進めてきた準備委員会から藤波志郎代表(県精神障害者福祉会連合会長)が「働きたい、地域で暮らしたいという当事者の願いを実現するために、ネットワークを立ち上げ、みんなの力を合わせてながら取り組んでいきたい」とあいさつしました。
来賓として大分県の大津留源福祉保健部部長をはじめ各界の代表の方から心強い励ましの言葉をいただきました。(内容は コチラ に掲載)
調べ、行動し、伝える
設立趣旨書(4ページに掲載)や方針、会則、役員などの提案は安部綾子準備会事務局長が行いました。「実際に精神障害者が働き、安心して暮らすことができるような地域をつくる」ことを目標にします。そのために、@精神障害者の生活の現状と課題を明らかにする調査の実施A日常生活や就労後のサポートなど、各関係分野のかかわりを具体的に提案する「大分モデル」の開発B就労を推進するための情報発信―を中心に取り組むこととし、今年度は(1)昨年実施した就労実態調査の二次調査(2)大分モデルの開発に向け、プロジェクトチームの設置(3)シンポジウム、セミナーの開催―などを決定しました。
続いて藤波代表、高山、近藤、三城各副代表、安部事務局長をはじめとする役員(8ページ参照)を選出し、力強いスタートを切りました。
総会終了後は、三城大介・別府大学講師による記念講演が行われ、大分県の就労の実情などが報告されました( コチラ に掲載)。
皆さん、ご参加ください
精神障害者の就労をめぐる状況は、昨年の障害者雇用促進法の改正や今年4月の自立支援法施行などにより、大きく変わり始めていますが、まだ地域の就労には結びついていないのが現実です。目標を達成するために、ぜひご参加ください。