ネットワークの結成総会には、行政や医療関係、企業の代表的な方々が参加してくださいました。そして、力強くあたたかいお言葉をいただきました。その要旨を紹介します。(文責は編集部にあります)
結成に感謝と期待 − 大津留源・大分県福祉保健部長
地域で安心して生き生きと暮らすためには働く場の確保が重要です。精神障害者の就労は進んでいない。ネットワークの結成に感謝と期待をしている。ネットワークや労働局と連携し、よりいっそう取り組みを強めたい。
ネットと連携深めたい − 西部忠司・大分労働局職業安定部長
大企業に対して雇用率の達成の指導をすると同時に、ハローワークで就職促進に取り組んでいる。ネットワークの精神障害者の就労の取り組みについてハローワークに周知し、連携を深めていきたい。
働くことは生きがい − 淵野耕三・大分県精神保健福祉協会会長
働くことは、本人にとっては生きがいとなり、家族にとっては子どもの自立につながる。しかし実現には大きな課題がある。様々な立場から連携してはずみをつけることが重要だと考える。
よりよい生活へチャレンジ − 山本隆正・山本病院院長(大分県精神科病院協会)
この5〜10年に精神科医療は大きく変わった。薬の開発で社会参加が促進され、入院から外来中心に変わってきている。よりよい生活へのチャレンジが行われているが、一般企業への雇用の難しさも感じている。労働機関や雇用主などが連携すれば上手くいくのではないか。ようやく明るさが見え初めてきたと感じている。
受け入れることで理解 − 木下光一・大分県中小企業同友会代表理事
同友会では障害者部会があり、身体・知的障害がある人はある程度雇用してきた。実習受け入れ社も20社位あり、受け入れることで「できる」ことが理解できるし、まわりにも広がっていく。精神障害についても今日をきっかけに取り組みを進められればと思う。企業の側からすれば、障害者が働きやすければ、すべての人が働きやすい職場になる。人間が輝く企業、人間が輝く社会にしていきたい。