私たちが就労や地域生活を支援します 連載第一回
 平成18年10月より全面施行となりました障害者自立支援法により,社会福祉は大きな変革の時期を迎えています。なかでも精神の方々につきましては、他の障がい者の方々に比べて受けられるサービスが少なく、世間の正しい認知も不十分なところがあります。この法律の大きな特徴は、身体、知的、精神といった障がい種別に囚われることなく、同じサービスを受けられることです。そのため,サービス利用の仕組みが一元化され、施設と事業の再編が行われました。これにより、私どもが活動してきました「障害者地域生活支援センター」という種類の社会復帰施設は法律上から名前は消えましたが、多機能事業所として、名称は地域生活支援センター泉のまま残すことにしました。これは,今まで利用されてきた方達が混乱しないためもありますし、これからも支援していく我々の意気込みも含まれております。

地域生活支援センター泉 施設長 渡邉喜美子


相談・訓練・就労・地域生活支援します
 当センターの10月からの主な事業としては、@相談支援A生活訓練B就労移行支援C地域生活支援の4つがあります。
 @相談支援とは、電話・来所・訪問により各種相談を受け付けるものです。これまでも支援センターとして相談を受け付けてきましたので、今後も継続していくこととなります。
 A自立訓練とは、生活能力の向上・維持を目的とした日常生活を過ごすために必要な様々な訓練を行うことです。充実した地域生活の安定へと結びつけるものです。
 B就労移行支援とは、希望される方を就労、雇用へと支援する事業です。特に精神障がい者の方々においては、これまでサポートが困難であり、見た目と実力とのギャップも大きく、世間の偏見にも晒されてきました。当センターにも就労を希望される方が多くいらっしゃいますが、実際に一般就労まで結びついた方はごく僅かなのが現状です。この事業によって模擬的に就労訓練を行ったり、就労に向けての知識を習得することにより、これまで以上にしっかりと就労への道のりが進めるよう支援を行いたいと考えています。
 C地域生活支援とは、地域に住まわれている障がいを持つ方の生活や活動を支援し、地域に実情に応じたきめ細かなサービスを市が主体となって行うものです。


アナタの側に支援センター
 このように、10月よりさまざな改革が行われてきました。大切なのは、利用者の方々にとって何が重要なのかを共に見極めていくことです。サービスに依存するのではなく、必要な量のサービスを利用して、自らが主体となって地域生活をしていけることです。
 私どもも、これまで培った経験を生かしつつ、今後はそれらを土台により一層の努力のもと、少しでも社会へ、そして地域への参加を、融和を、ともに目指していきたいと考えております。今までと変わらずお気軽にご利用ください。アナタの側にセンターがいます。